今回は我が家のお気に入りスペースの一つをご紹介します。
なぐり(名栗)加工の玄関床
玄関を入ってすぐの床です。
この床は「なぐり」という加工が施されています。
我が家を建ててくれた工務店さんに出会うまでは知らなかったのですが、この「なぐり」加工の歴史は古く石器時代から存在しているようです。
あくまで下処理だった「なぐり」加工を意匠材として採り入れたのは、かの千利休。
自然の姿をそのまま茶室に持ち込み、詫びた風情に仕立てたようです。
なぐり(名栗)加工の床は、凸凹していて気持ちいい
歴史のことは良く分からないのですが(笑)、とにかくこの床は実に気持ちが良い。
この凸凹感が足に心地よく伝わってきます。
我が家はこの感覚を味わいたくてノースリッパライフ。
足裏が擦れることで油分が付き、年々光沢感が出てくるようです。
「なぐり」に限らず無垢の床なら、光沢が出たり、傷がついたりと経年変化を楽しむ気でいないと住めないですね。
油分ウェルカムです 笑
住み始めて2年目ですが、今でもここを通ると立ち止まってスリスリしています。
なぐり加工のメリット・デメリット
・名栗の床が一部でもあれば、家にアクセントが出ます
・我が家は玄関入ってすぐの場所なので、お客さんが喜んでくれるのも嬉しいです
・足裏に程よく刺激があります
・住み始めて2年目ですが特に削れてはないようです
デメリットというほどでは無いかもしれません。
ちなみに凸凹していても、特にほこりが溜まるようなことはありません。
なぐり加工の床を全面やる家も
なぐり加工は、うちの工務店さんの売りの一つでもあります。
中には全ての床をなぐり加工にしているお宅もありました。
我が家は予算面もありますが、床の違いを付けたかったのであえて玄関だけとしました。
でも今思えば、よく使うキッチンや廊下なんかは凸凹あるほうが刺激があって気持ちいいかと思っています。
住んでみないと分からないですね。
廊下の床と玄関の床
手前の廊下と奥の玄関床です。
廊下から玄関に入る時に、感触の違いが分かります。
ちょっとしたことですが、生活にこう言ったささやかな楽しみがあるのは良いですね。
なぐり加工を採用して良かった
夕方の玄関です。
西日に照らされた植栽の影が、床の上でゆらゆら揺れています。
なぐり加工は小さなスペースでも生活を豊かにしてくれます。
採用して良かった。
今後の経年変化も楽しみです。
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