天龍焼杉の外壁

今回は我が家の外壁である焼杉についてです。

 

焼杉の

・メリット

・デメリット

・見た目(周りにどう調和するか)

と言った点についてお届けします。

・これからお家を建てる
・「焼杉ってそもそも何?」
・「少し興味あるけどどうなんだろ?」
という方、ぜひご一読ください。

 

そもそも焼杉とは?

日本の伝統的な外壁仕上げである「焼杉」。

その名の通り、杉板の表面を焼き、炭化させたもので、当然見た目は黒いです。

 

「炭化させる」というところがポイントです。

 

焼杉の中でも我が家は、『天龍焼杉』というものを採用しています。

 

焼き方によって仕上がりが変わる

焼き方は大きく分けて2種類あります。

 

一つは【機械焼き】

機械で焼いたものの方が多く流通しています。

 

二つ目は【手焼き】

我が家の『天龍焼杉』はこちらの焼き方を採用しています。

 

天龍焼杉は、杉板を三角形にして煙突効果を起こし、その内側を焼くことで仕上げていく伝統的な手焼きの工法で作成しています。

手間はかかりますが、炭化層が厚く固くなる為、機械焼きに比べ剥がれ難くなっています。

 

焼杉の断面

【天龍焼杉の断面】

 

焼き方によっても耐久性に違いがあります。

天龍焼杉の焼く様子についてはコチラ↓をご覧ください。

 

焼杉外壁のメリット

焼杉外壁の平屋

メリットをご説明します。

 

防火効果がある

焼杉は木にコゲの鎧をまとったようなものです。

初期の着火性を低くし延焼から建物を守ってくれるため、防火効果があります。

 

劣化しにくい

風雨による木材の腐食を防ぐ働きもあります。

しっかりと焼いて炭化の層が分厚い焼杉ほど、防火効果も高く、腐食も防いでくれます。

 

デザイン性

焼杉と植栽

表面を焼き、炭化させることによって生まれる色合いと風合いは、周りの自然との相性もぴったりです。

 

植栽が活きる

個人的にかなりお気に入りのポイントです。

 

採用する前は、「黒い外壁ってなんだか威圧的だな」なんて思っていたのですが、周りを植栽することで、お互いが活きます。

天龍焼杉の外壁

【植栽と薪棚と焼杉】

 

「焼杉は興味あるけど黒は重たすぎる」と感じるなら、一部だけ採用するのも良いかもしれません。

漆喰壁と焼杉外壁

【漆喰壁と焼杉】

 

コの字型の平屋

【外観】

この角度からは右手の一部のみが焼杉の外壁です。

 

経年変化が楽しめる

少しずつコゲが取れていくことで外壁の見た目も変わっていきます。

 

時々、焼杉が剥がれた昔の建物を見ることがあります。

これについては人によって感じ方が様々ですが、個人的にはあれはあれで味があって素敵だと感じます。

 

これをメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかは、焼杉の採用の大きな分かれ目かもしれませんね。

 

メンテナンス費用がかかりにくい

焼杉を採用するかをまだ決めていない時に受けた説明で一番印象に残った言葉。

それは「ある意味一番汚れている状態」です。

これ以上汚れようが無いので、当分メンテナンスはしなくても良いです。

 

数十年かけて少しずつコゲが取れていきますので、何年かに一度外壁を塗り直す必要がありません。

基本ほったらかしで大丈夫です。

 

コゲが取れたところでようやく無垢の木が現れてきます。

しっかりとした焼き方であれば30〜50年ほど保つと言われています。

 

コゲが取れて少しずつ無垢材の木に近づいていくのも楽しみです♪

 

焼杉外壁のデメリット

焼杉と銅製の雨樋

次はデメリットについてです。

 

手につく

「子どもが触りそう」と始めは心配しましだが、我が家に遊びに来てくれるお子さんもほとんど触りません。

大人の方が触りたがります。笑

 

物が当たると剥がれる

ここは気をつけておけば、さほど問題ないと思います。

我が家は丸二年になりますが、ほぼこう言ったことは今のところありません。

 

ただ今後、何か物を「ガツン!」とぶつけてコゲがかなり取れてしまうこと、穴を空けてしまうこともあるかもしれません。

外壁の構造にもよりますが、我が家は外壁の一部分だけ剥がせるように、【押え縁張り】という構造になっています。

↑この細長い【押え縁】の部分を外せば、両サイドの板が剥がれる仕組みになっています。

 

一部だけを交換したい場合は、その部分だけを新しい焼杉の板に交換することができます。

壁一面全てを外す必要はありません。

その分だけ修繕費を抑えられます。

 

押え縁張りについては詳しくはコチラの記事をご覧ください。

 

初期費用がかかる

サイディングやガルバリウム鋼板の方がどうしても初期費用は低めです。

ただし、外壁塗装や清掃にかかる費用や労力を考えると、長い目で見たらお得なのかもしれません。

サイディングはコーキングの打ち替え、塗装、足場設置などで、10年おきに100万円かかるなんて話も聞きますが、どうなんでしょうか。

 

後からメンテナンス費用をかけるか、多少高くても焼杉にするか、悩むところです。

 

自然に溶け込む焼杉が好き

焼杉の外壁は、植栽以外にも周りと上手く調和してくれます。

 

焼杉外壁と薪棚

【薪棚と焼杉】

 

天龍焼杉とドウダンツツジ

【銅製の雨樋とドウダンツツジと焼杉】

 

木製サッシと焼杉外壁

【木製サッシと焼杉】

 

中庭と焼杉外壁

【和室からの眺め】

 

アール壁の玄関ポーチ

【夜の玄関】(焼杉は右側)

 

天龍焼杉の外壁

【夕日に照らされた焼杉】

 

飽きがこない焼杉外壁

特に自然がお好きの方にオススメです。

癒されますよ♪

 

焼杉は、メンテナンスが楽だったり、火事、腐敗に強かったりとメリットは多いです。

外壁は日々目にする物なので、個人的にはやはり見た目の効果が一番大きいと思っております。

 

自然のものだから、飽きがこない。

周りと調和する。

 

これからお家を建てられる方、焼杉の外壁も一つの候補に入れてみてはいかがでしょうか♪

 

焼杉外壁の平屋

 

インスタも日々更新しています

ぜひご覧ください♪

アメ
最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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