これから家を建てる方にとっては、
「住みやすい家ってどんな形?」
と悩まれている方もいらっしゃると思います。
私も家を建てる前は、
「どういう建物の形、間取りだったら心地よく過ごせるだろう?」
とよく考えていました。
今回は、
・心地よく過ごすための家づくりのポイント
・コの字型の建物のメリット
についてのお話です。
家を建てる前から今まで、かれこれ3年に渡って工務店さんの家づくりの思いを会うたびに聞かせていただきました。
設計してくれたプロの思いをたくさん紹介させていただきます。
ポイントは、「何を見て過ごすか?」
【パントリーからの眺め】
我が家の工務店さんが設計をする上で重要視していること、それは「何を見て過ごすか?」です。
その考えは、私たち夫婦がこの工務店さんを決めた大きな理由の一つです。
せっかく目の前に素晴らしい庭があっても、リビングを南側に持ってきても、窓の前に道路があれば周りからの視線を気にして、年中カーテンを閉めることになります。
空を眺めたくても、目の前に大きな建物があったら、その建物の窓からの視線を気にすることになります。
建物は周りの環境と、いかに調和するかが大切です。
我が家は心地よい暮らしをするために、
・自然を感じて暮らしたい
・でも周りからの視線は避けたい
という思いで設計をしていただきました。
この2点をポイントに、なぜコの字型になったのかをご紹介します。
平屋の『コの字型の家』にした理由とメリット
【中庭の隅から撮影】
我が家の形の特徴
我が家の形の特徴は以下の2点です。
コの字型
【模型。左が南になります。】
リビング側と寝室側で高低差がある
【左側がリビング・ダイニング、右側が寝室・読書スペース。右が南。】
なぜこのような形なのかを説明させていただきます。
コの字型の家の理由:自然を感じて暮らしたい
【リビングからの眺め】
①緑を楽しむ
『コの字型の家』のメリットの一つとして、『四角い家よりも窓の数が多い』ということが挙げられます。
我が家は中庭を囲うような形なので、1階のどの部屋からも中庭が見られます。
それと同時に、森も眺めることができるようになっています。
窓が多い分、開放感もアップします。
ただし、窓清掃はその分だけ大変です。。。
軒が深いので多少の雨なら問題ないですが、横殴りの大雨の後は頑張って窓清掃をしています。
②太陽光がたくさん取り込める
【玄関からの眺め】
窓が多い分、太陽光を取り込みやすいです。
真冬でも晴れの日のリビング・ダイニングは、朝方だけ薪ストーブをつけておけば、昼間は暖房なしで過ごせます。
窓を開けるほど暖かくなることもよくあります。
③風通しがよくなる
反対に夏場は窓を全て開放することで家全体に風が通り、非常に涼しいです。
外は暑くてもエアコン要らずの日が何度もありました。
窓のない廊下もビュンビュン風が抜けていきます。
コの字型の家の理由:周りからの視線を避けたい
【家を建てる前の茶畑。南に向いて撮影。】
森の前に土地を購入したものの、近くには民家やアパート、道路など、視線を感じる箇所があります。
お互いに言えることですが、お隣さんも我が家の住人も、家に居ながら目が合うのは避けたいところです。
緑は楽しみたいけど、視線は遮る。
そのためには、どのような作りになっているかを書かせていただきます。
お隣さんからの視線を遮る
リビングの南側に寝室を持ってくることで、お隣さんの1階・2階からの視線を遮るような作りになっています。
【リビングからの眺め】
【ダイニングからの眺め】
それぞれお隣さんの屋根が少しだけ見えますが、お互い顔を合わせることはありません。
高低差がある理由:空を広く感じたい
ここの土地は、元々高低差があり、北にあるリビング側の方が、南にある寝室側よりも高いです。
高低差を生かすような設計になっているのですが、メリットとしては、
・同じ建物でありながら別棟のような感覚を味わえる
・その分、寝室側からの圧迫感を感じない
あともう一つは、リビングから見える空が広いことです。
【リビングのソファから空を眺めるとこんな感じ】
お隣の2階の窓からの視線は遮りつつ、空を広く感じることができるギリギリの高さになっています。
一般道からの視線も避けたい
どうしても土地の形からして、道路からの視線は建物で遮ることができません。
道路からは100メートルほど離れているのですが、それでもやはり気にはなります。
ですので、緑で遮ることにしました。
左手の背丈の高い木はアズキナシ。
そして、ハクサンボクを斜めに植えることで、リビングに居てもある程度は視線を遮ることができました。
それから、ダイニングに座っていても視線を感じないように、自分たちで植栽を買ってきて植えました。
【アオダモ、ジンチョウゲ、カポックなど】
かなり低いのも入れると10本ぐらいあります。
まだまだ背丈が低いのであまり効果はないですが、数年後が楽しみです。
それでも気になる場合は、ブラインドを下げています。
【ダイニングからの眺め】
ブラインドの角度を若干斜めにすることで、外から家の中は見えず、中からは植栽を見ることができます。
大切なことは、『どう暮らしたいか』
【読書スペースから見える森(左)と、寝室から見える中庭(右)】
我が家の思いとしては、周りからの視線を遮りつつ、自然を感じて暮らすことでした。
そのためには、この土地にはコの字型のつくりが合っていたと思います。
これから家づくりをされる方も、どう言った暮らし方をしたいかによって家の形が変わってくると思います。
今回のお話が何かのお役に立てたら嬉しいです。
ぜひ満足のいく家づくりをなさってくださいね♪
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